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「どうしたの琴音?」
菜津が不思議そうな顔で聞いてくる。
「ううん。何でもない」
琴音は慌てて笑顔を作った。
菜津が真ん中で、その両サイドに奈緒と琴音が乗り込み車が出発する。
美星町はここから車で一時間半ほどで、途中バーベキューの材料を買い込むことになっているのだ。
高校の部活動なのに、天文台で星が見れて、バーベキューが出来るなんて……。
実は琴音たちが天文部に入ったのは、昨年この学校を卒業した奈緒の従兄妹から、この情報を仕入れていたことが大きな要因であった。
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