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「う~~~~~~ん」
「どうしたの?」
この不遇の事態に対して、唸っていたら、愛流が顔を覗き込んでくる。
オマエのせいだと言いたいところだけど、もちろん言えるはずはない。
恨めしそうに奈緒のほうを見ると、菜津と二人で楽しそうに話をしている。
何だかこの観測会の間中、この状態のような気がして、琴音はこのまま帰りたくなった。
「次はお肉ね」
そんな琴音の気持ちを知りもしない愛流は、仕切りながら次々と買い物カゴに物を放り込む。
(う~~~~~~~ん)
琴音は今度は声に出さずに心の中で唸った。
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