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「あら、みんなちゃんと来てるわね」
大島はチラッと見たけれど、停まって声をかける様子はない。
「先生、行っちゃうんですか?」
琴音が聞くより先に愛流が聞いた。
「そうねぇ~。まぁ、去年も参加してる三年生たちもいるんだし、私たちは先に行って準備をしましょう」
「はぁ」
愛流は男子生徒たちのほうを見る。
琴音も同じように視線を向けたけど、大島が停まらずに交差点を通過したので、すでに駅前は見えなくなっていた。
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