午後のひととき

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「えっ、ちょ……」 「何だよ津村、何か文句でもあるのか?」 松本が健司を睨む。 「い、いえ、別に……」 「じゃあ釣竿を借りに行こうぜ」 「どこで借りれるんですか?」 「コテージの受付んとこだよ。オマエのは俺が出してやるから」 「本当ですかぁ~部長有り難うございま~す」 奈緒が100万ドルの笑顔を出す。 「あの~部長、私のは?」 琴音は便乗を謀った。 「えっ……」 あからさまに迷惑そうな顔。 「すみません。ゴチになりま~す。やったね奈緒、部長って本当に優しくて頼りがいがあるよねぇ~」 強引に押し切ると、松本は渋々感満載のまま「分かったよ」と頷いた。
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