午後のひととき

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釣具を借りてエサを買うと、三人は川に向かう。 他の者たちも他にすることもないので、同じように釣具を借りて、川に向かった。 先程大島が崖になっているからと言った場所の少し東から、下っていけるようになっている。 「足元に気をつけてね」 松本が紳士的に奈緒に声をかけた。 そのまま松本を先頭で、十数人が下って行く。 「よし、じゃあ俺たちはこの辺で釣ろうか。おい、オマエらもうちょっと散れよ。ここは俺たちが釣るから」 松本はさっさと自分のポイントを決めると、健司たちに向かって声をかける。 「え~~別にいいでしょ?」 「ダメダメ。邪魔だから、もうちょっと離れてくれ」 理不尽な部長権限を執行され、全員が不服そうに周囲に散った。
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