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「すご~い。これ、何て言う魚ですか?」
奈緒が嬉しそうに聞く。
「これは、ウグイって魚だよ」
「へぇ~食べれるんですか?」
「うん。まぁ、食べれないことはないけど、あんまり食べないよね」
「へぇ~」
楽しそうに目を輝かせる奈緒が羨ましくて、琴音はすぐに釣りを再開した。
ふとその視線の先に、菜津の姿が映る。
菜津は琴音が釣りをしている場所のはるか上、10m以上は上の崖の上からこっちを見下ろしていた。
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