午後のひととき

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「お~~い、菜津ぅう~~~」 琴音は菜津に向かって手を振る。 「やっほ~~~」 菜津も上から手を振り返してくれた。 「おい勝田」 「え?」 また部長が話しかけてくる。 「もうエサないぞ」 「は?」 「いや、さっき当たってたから、もうエサ取られてるぞ」 「嘘?」 琴音が慌てて竿を上げると、確かにもうエサがついていなかった。
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