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「オマエさぁ、ちゃんと見てろよ」
「すみません」
何で怒られなきゃならないのよと思いつつ、琴音は謝った。
「また来た!」
一方、また奈緒の弾んだ声が上がる。
「オマエさぁ、自分でエサつけろよな」
部長にあからさまに迷惑そうに言われた。
「すみません」
琴音はもう一度謝ってから、仕掛けを投入する。
今度は見過ごさないように、ジッと目を凝らした。
「あっ!」
浮きが水中に沈む。
琴音は思い切り竿をしゃくった。
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