午後のひととき

27/28
前へ
/28ページ
次へ
「オマエさぁ、ちゃんと見てろよ」 「すみません」 何で怒られなきゃならないのよと思いつつ、琴音は謝った。 「また来た!」 一方、また奈緒の弾んだ声が上がる。 「オマエさぁ、自分でエサつけろよな」 部長にあからさまに迷惑そうに言われた。 「すみません」 琴音はもう一度謝ってから、仕掛けを投入する。 今度は見過ごさないように、ジッと目を凝らした。 「あっ!」 浮きが水中に沈む。 琴音は思い切り竿をしゃくった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加