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視線を差されたほうにむけるが、川はない。
「そのまま真っ直ぐ行くと崖になってて」
「崖？」
「ええ、でも大丈夫よ。迂回して降りれるから、そしたら綺麗な川があるの」
「へぇ～～～でも……」
「何？」
「川って魚を釣るのにお金がいるんじゃありませんでしたっけ？」
「よく知ってるわね。でもここは大丈夫なの。漁協が放流してるわけでも管理してるわけでもないから」
「へ～～～そうなんだ」
「そのかわりイワナとかヤマメなんていうのはいないわよ。あと道具は借りなきゃならないけど」
「へぇ～～そうなんですか」
魚の種類なんてサッパり分からないから、琴音は適当に返事をした。
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