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大量に買ったジュース類は、男子生徒に運ばせようと思って、まだ車に積み込んだままなのだが、
とりあえず三十本ほど、コテージの冷蔵庫にではなく、クーラーボックスに氷水を入れた中に放り込んでいたのだ。
「今谷さん取ってあげて」
「はい」
大島に言われて、奈緒がクーラーボックスの蓋を開ける。
男子部員がそこに向かって並んだ。
「はい。どうぞお疲れ様」
「おお、サンキュー」
健司が嬉しそうに奈緒からジュースを受け取る。
次いで剛。
気をきかせた菜津が、奈緒にならってジュースを手渡そうとした。
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