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毎日毎日死ぬほど暑くて、夏休みに入ってからは、外に出るのも億劫だったけど、今日は暑いのにそれが苦にならないくらい楽しい。
魚釣りを満喫すると、次は渓流を上流に向かって散策することになった。
「菜津行くよ!」
釣りには参加せず、見ているだけだった菜津にも声をかけ、みんなで上流に向かって歩き始める。
普段はアスファルトの上ばかり歩いているから、ゴロゴロとした石の上を歩くという、たったそれだけのことが楽しかった。
「すごいよねぇ~」
何がすごいのか分からないけど、奈緒が目を輝かせる。
「うん」
それを琴音は、普段経験できない楽しいことという意味で捉えて、笑顔で答えた。
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