25人が本棚に入れています
本棚に追加
「とりあえず、せっかくのバーベキューなんだから、一緒に食べようよ」
「ああ、そうだな」
安井はそう言うと、ゆっくり立ち上がる。
それにしても……。
菜津といい安井といい。
霊感の全く無い琴音には、何も感じられないけど、身近でそんな風に言われると、どうしても気になってしまう。
琴音は元来、一人でホラー映画を観られないほどの怖がりなのだ。
自然とさっき安井が注視したほうを見るが、もちろん霊などいるはずもなかった。
最初のコメントを投稿しよう!