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「藤川ぁあああ！」
琴音はコテージから出ながら、大声で怒鳴る。
「うわっ！ またボンバンが爆発した」
裕は嬉しそうに叫ぶと、川のほうに向かって駆け出した。
「バカァ！ アンタなんか死んじゃえ！」
琴音は追いかけずに、その背中に向かって怒鳴る。
「ちょ、どうしたのよ琴音？」
菜津と奈緒が驚いて話しかけてきたので、琴音はかいつまんで説明した。
「地震による津波の心配って……。藤川って笑いのセンスあるよね」
すぐに菜津のスマートホンで、藤川のツイートをチェックした奈緒が嬉しそうに吹き出す。
「何がおかしいのよ！」
琴音は嬉しそうな奈緒に、少しカチンときた。
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