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葉山竜太郎と佳子は、佳子の実家で行なわれた法事を済ませ、自宅へと向かっていた。
前日から前乗りで一泊し、そして今日母の七回忌法要を済ませたのだ。
本来なら、夏休み中の息子の新之助も連れて行く予定だったのだが、
タイミングの悪いことに、新之助は今日から部活動の天文観測会とやらで、合宿に出かけることになっていて、一人でうちに残してきていた。
「どうせ新之助はいないんだから、晩飯を食ってから帰ろうか」
「ええ、そうね」
二人は自宅近くのファミリーレストランに立ち寄って、夕食を済ませることにした。
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