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「二人きりでレストランに来るなんて、何年ぶりだろうなぁ」
「そういえばそうよね」
家庭婦人の佳子は、日々の食事をちゃんと自分で作るから、外食の機会が少なく、また最近は竜太郎と二人きりで出かけることも少なくなっていたので、二人きりでの外食となると、いつ以来なのか思い出せないほどだ。
「何だか久しぶりのデートみたいだな」
「そうね」
「今夜は新之助もいないし、久しぶりに恋人に戻ってみるか?」
「えっ!」
佳子は驚いて、思わず声をあげた。
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