二人目の死者

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夫と性交渉を持たなくなって久しいから、最近夫に対して全く男性的なものを意識していなかったのに、急に意識してしまう。 「ちょ、バカ。こんなところで何言ってるのよ」 佳子は年甲斐もなく恥らった。 「え? 何をって……」 「そういう意味じゃないの?」 佳子は勘違いだったのかと思って聞き返す。 「あはは、まぁそういう意味だったんだけど、なぁ、久しぶりにいいだろ?」 「それは……もちろん」 佳子は周囲を気にしながら頷いた。
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