二人目の死者
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運転があるから、夫はまだ晩酌をしていない。 さっさと入浴を済まさなければ、お酒を飲んで酔って出来上がっちゃったら、コトの前に寝てしまいかねないのだ。 夫が荷物を降ろしている間に、佳子はバッグから鍵を取り出して、玄関に向かった。 カチャっと音がしてサムターンが回る。 ――ガチャ。 「え?」 開けようとしたドアが、開かなかった。
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