いなくなった二人

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「あ~あ、つぅ~かさぁ~。ガキじゃねぇんだから、すぐに帰って来るだろうによ~」 「だよな」 「ここで待ってようぜ」 斜面を下って川岸に出ると、健司が剛に提案する。 「だな」 ちょうど腰をかけられるくらいの大きな岩に向かうと、剛はその上に腰を下ろした。 「なぁ健司」 「ん?」 「昨日のことなんだけど……」 剛が神妙な顔で切り出した。
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