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トランプをしているときは楽しいけど、ふとした瞬間にさっきのことを思い出して、琴音はふと窓のほうを向く。
もしもそこから星野くんが覗いていたら、おそらく悲鳴を上げて卒倒するだろう。
何でせっかくの夜に、こんな思いをしているのだろう。
霊感の強い菜津と安井が参加していなかったら、きっと今頃こんな気持ちになっていないのに……。
琴音は奈緒の隣で楽しそうに笑う菜津を、ちょっとだけ恨んだ。
もちろん菜津だって、見たくて見ているわけじゃないんだし、悪いのは出て来た星野くんなんだけど、幽霊相手に文句を言う度胸はない。
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