いなくなった二人

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「どうしたの?」 目を擦りながら菜津に聞く。 「何かさぁ、誰かが外にいるみたいなの」 「ふ~~ん。何で?」 寝ている途中で起こされたから、まったく頭が回らない。 「何でかは分からないけど」 「ふ~~ん」 「ねぇ、ちょっと見に行ってみない?」 「え~~~面倒くさい。良いじゃんほっとけば」 「うん。まぁ、そうなんだけど……何か気になっちゃって」 「ところで今何時?」 「1時過ぎだけど」 「ふ~~ん。じゃあ誰か男子がまだ起きてるんでしょ」 琴音は大欠伸をすると、また布団に包まった。
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