いなくなった二人

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琴音は決して低血圧なわけではないのに、いつも寝起きが悪い。 でも今は夏だから、かなりマシである。 琴音は大欠伸をしながら、布団から抜け出すと洗面所に向かった。 「何その頭」 奈緒がニヤニヤしながら聞いてくる。毎度のことながら奈緒のニヤニヤした顔ってムカつく。 「んぁ?」 琴音が鏡を見ると、自分でも笑えるくらいの寝癖で、髪の毛が爆発していた。
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