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「ん~~~~。昨日ずっと考えてたんだけどさぁ」
「うん」
「私も幽霊に憑りつかれたのかなって思ったんだけどね」
「うん」
「どうせ憑りつくんなら、全員に憑りついて殺しちゃえばいいのに、何で二人だけなんだろうとかさぁ……」
「それは……そんなの……星野くんの都合とか……」
「幽霊に都合があるの?」
「そんなの分かんないけどさぁ」
「だからね。私が思ったのは、そのときに憑りつけなかったんなら、今後も憑りつかれることはないんじゃないのかとかさぁ」
「そうだといいんだけど……」
琴音は本気でそう願った。
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