17人が本棚に入れています
本棚に追加
中は整然と片づけられていて、物で溢れ返っている琴音の家とは大違いである。
「あっ、これ、一応お見舞い」
琴音は途中で立ち寄って買った、スイーツショップの紙袋を菜津に手渡した。
「あっ、有難う。じゃあすぐにお茶を入れるね」
「あ、うん。でも無理しなくていいよ」
「大丈夫だよ。もう熱もないし」
「そっか」
「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」
「ぁ、えーーと、紅茶」
「OK」
菜津は微笑むと電気ケトルのスイッチを入れた。
最初のコメントを投稿しよう!