17人が本棚に入れています
本棚に追加
「菜津?」
「ぅん……。確かに私は星野くんの幽霊を見たし、安井も見たって言ってたから、星野くんが幽霊になってるのは間違いないと思うの。でも……」
「でも?」
「本当に幽霊が人殺しなんか出来ると思う?」
「そりゃ乗り移れば出来るんじゃないの?」
もちろん幽霊の研究なんかしてないから、分かるわけない。
「そっか……」
菜津はまた黙り込んだ。
「じゃあさぁ、星野くんが犯人じゃなかったら、誰がみんなを殺したのよ?」
「それは……」
菜津は視線を落としたまま呟いた後、琴音の顔を凝視した。
最初のコメントを投稿しよう!