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菜津に見つめられて、琴音は思わずツバを飲み込んだ。
いつもの菜津の雰囲気とは違うから、急にその先を聞くのが怖くなった。
「ねぇ琴音」
「え？」
「琴音はわたしの親友だよね？」
「え……う、うん。もちろん」
「そっか……。あのさぁ」
「うん」
「琴音のこと信じるから、言うんだけど……。今から言うことは絶対誰にも言わないでほしいの。もし誰かに喋ったりしたら、私……琴音のこと殺すかもしれない」
「えっ！」
「それくらい私にとっては勇気のいることなの」
「菜津……」
いったいどんなことなのか……。気にはなるけど、そこまで言われると下手に聞かない方が良いんじゃないのかと思った。
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