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「琴音……」
「誰にも言わないよ。絶対に言わない。約束する」
「うん。有難う」
菜津はそう言うと立ち上がって奥の部屋に向かう。
いったい何事が始まるのかと思ったけど、琴音はその姿を見送るだけで何も言わなかった。
菜津はすぐに隣の部屋からノートを一冊手にして帰ってくると、テーブルの上に置いて腰を下ろす。
「何それ?」
「犯人がいるとしたらって、色々考えたのを書いてみたの」
菜津がノートを広げた。
「見せて」
「うん」
菜津がノートを琴音の方に差し出す。
琴音はそれを受け取ると、書いてある物を見た。
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