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 2時間後、俺は強烈な頭痛で目を開けた。  和泉が運んでくれたのかいつの間にかベッドの上で寝ていた。そして、目の前には和泉の顔。 「あ、奈緒起きた?大丈夫?奈緒…」 「うわっ!い、和泉…顔、近い…」  手で和泉の顔を押しのけてから、体を起こす。  まだ微かに口の中にさっきのオムライスの味が残っていて、吐きそうになったけどなんとかこらえて和泉を見る。  和泉は俺を心配そうな顔で見る。何度も謝る和泉に、大丈夫だからと声をかけると、和泉はすぐに嬉しそうに笑った。 「でも、もう料理は禁止だから。次、もし何か作りたくなったら絶対俺がいる時にして」  そう忠告すると、和泉は何故かすごく怯えた顔で、はいと何度も頷いた。
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