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  5日後の水曜日、名草さん主催の俺の誕生日パーティーが行われるこの日、会場である俺の家には5人が集まっていた。和泉と名草さん、そしてフレアリーの副店長有馬さんと俺と同じのコックの晴斗。  有馬さんはお店の経営を任されている人で、カフェで働いているのに味オンチ。でもさりげなく相談に乗ってくれたり、まさに店長を陰から支える副店長、と言う感じの人。  そして晴斗は専門学校時代からの友人で、すごく女子力が高かったりする。晴斗がつくるスイーツは本当においしい。  そんな2人も参加してくれて、1週間ずっと家にいる和泉も相変わらずいるから結構にぎやかになった。  そんな俺の誕生日パーティーは、今名草さんによって開催されようとしていた。 「みんなコップ持ったよな。それじゃあ1週間遅れたけど、奈緒の誕生日を祝ってかんぱーい」  名草さんに続いて全員でかんぱいと言いながら、グラスを合わせる。  和泉が買ってきたワインを飲みながら、みんなで名草さんと晴斗がつくってくれた料理を食べる。  大人数で食事をすると本当に楽しくて、時間はあっという間に過ぎていった。  お酒をたくさん飲み、あんまり強くない和泉と晴斗は早々につぶれて、少しずつ飲んでいた有馬さんも10分前にダウンした。  比較的お酒に強い名草さんと俺は、まだ飲み続けていた。
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