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 それから1時間後、やっと帰ってきた和泉に手紙の事を聞くと、分かりやすいくらい和泉は動揺した。  問いただすと、和泉はこの手紙の差出人が誰か知っているようで、和泉と一緒にその人に会いに行くことになった。  和泉が運転する車で走ること1時間、ようやく差出人の家に着いた。  しかし目の前にあるのは、敷地面積は見ただけでは分からないほど広く、そしてとても豪華な造りの豪邸だった。  しかも正門から玄関までも100メートルほど距離があって、そこには長いレッドカーペットが敷かれていた。  玄関から中に入ると、俺が住んでいる部屋以上に広い玄関と真正面には横幅が広い階段に出迎えられた。  1人驚いている俺をよそに、和泉は階段を上がっていく。おいて行かれないように俺も後を追う。  3分ほど歩いてやっとたどり着いたのは、ほかの部屋とは比べ物にならないほど豪華な部屋だった。  和泉がコンコンと扉をノックすると、中から妙に色気のある声でどうぞと返ってくる。
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