秘密事香るティータイム

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 夕暮れの電車は、二通りの人種が乗っていると、和也は感じていた。  一つは、会社帰りの人々。  もう、疲れきった感が満載で、痛々しさすら伝わって来る。  この人生と言う名の時の流れは、彼らから何かを少しずつ削り取り、まるでプログラムされた人形のように、無個性の塊に変えてしまう。  まあ、平たく言えば、思考が停止するほど疲れていると言う事。  そして、もう一つは、これから街に繰り出す若者。  こちらは、これから始まる冒険に、期待と興奮と、ちょっぴりの不安を持って挑んでいた。
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