9人が本棚に入れています
本棚に追加
銀華が見るに、パメラの好みも自分達と同様年上のようである。
現時点での年上同盟メンバーはリリカとユキネと銀華。
そして、現在勧誘中なのがれっちゃん。
それにパメラが加われば、年上同盟クト本部メンバーは総員6名となる。
銀華がフランツにユキネがアニリンについてそれぞれ楽しげに話すのと同様に、パメラもまたお兄ちゃんこと西竹一扶桑陸軍中尉について実に楽しげな口調で話すのだ。
尚、こちらから見て異世界となる世界の西竹一氏については、混乱を防ぐためあちらの世界のメンバーが話さないように配慮しているのは言うまでもない。
「パム。
ユキネちゃん、手紙の二行目には必ずアニリンさんに会いたいアニリンさんに会いたいって書いてくるにゃん」
「お熱ですわねぇ。
ウンファの無二の親友ユキネ=宮之原…
是非ともお会いしてみたいですわ」
まだ見ぬユキネについてあれこれ想像しつつ、ストローでアイスティーを掻き混ぜながらパメラ。
そして言葉を続ける。
「ここだけのお話ですわよ？
…お兄ちゃんはねウンファ。
私が人前でキッスしようとすると照れちゃうの。
オランドキッス(異世界のフレンチキッスに相当)位いいのに…
…そうは思いませんこと？」
少しだけ不満そうにパメラ。
完全に同じではないにしろ、オランドと扶桑との文化や習慣の違いは異世界のそれと共通点が多く、銀華にとって実に興味深いことであろう。
また、時折不意に顔を出す、伯爵令嬢ではなく普通の娘パメラとしての言葉遣いと表情も…
最初のコメントを投稿しよう！