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はこに続いて、次女のひょこと三女のふこも嘴を開く。
「スワロー国の文通友達の、オッチョコチョイシスターズのお家にホームステイするんだよ」
「ぴ♪
お手紙に書いてあったんだけど、魔女ニーニャ様の御弟子さんなんだって」
「なるほど…
それで鈴城大尉があんなことを…」
苦笑しながらユキネ。
因みに梨菜とは、今年の春に神仙境は蘇の村にて、鈴城武将軍神大尉と仙女梨緒との間に生まれた仙女の子供である。
何故ユキネがそんなことを知っているのかと言うと、仙女の修行で様々な時代の様々な世界を巡っていた未来の梨菜たちと、過去に会った事があるからであった。
因みに、後に仙女となり梨菜のお目付け役兼姉貴分となる舞小姐は、ユキネから見て大学の同期生である。
尤も、現時点に於いて舞小姐はごく普通の女子大生なのであるが、当然自分が仙女となる未来の事など知る由もない。
そしてユキネは、そんなことをわざわざ現時点での舞小姐に話すほど、口が軽くもなければおバカでもなかった。
「オッチョコチョイシスターズか…
ニニさんなら知っているかな?」
「私たちもそこまでは…」
「知らないの」
「大本営発表じゃないといいぴ…」
「…渋っ」
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