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ユキネたちが乗った超特急あじあ号スロロコ中央駅行きを編成する車両を、スロロコ中央駅寄りから挙げると次のようになる。
蒸気機関車パシナ971号機。
鉄道郵便車テユ1。
三等客車ハ1×2。
食堂車シ1×2。
二等客車ロ1×2。
一等展望客車テンイ1。
何れの客車も濃緑色の塗装であり、殆どの地鉄車両とは異なり等級帯が巻かれていないのが主な外見的特徴であった。
そして、人間界の南満州鉄道でかつて運行されていたあじあ号と大きく異なるのは、モグラ地鉄のあじあ号には食堂車が2両も連結されている事である。
これはモグラの生活習慣に理由があり、モグラは1日に自分の体重と同じ位の食料を摂取しないと、ものの例えではなく本当に命に関わるからであった。
モグラ世界には地鉄路線に限らず様々な鉄道が走っているのだが、余程の短距離列車か軽便鉄道の列車でもない限り、必ず食堂車が連結されているのである。
因みに静岡鉄道駿遠線や草軽電鉄のように、起点から終点まで片道数時間を要する軽便鉄道の場合、5~6駅に一駅の割合で駅弁の屋台が駅若しくは停留所構内に設けられ乗客乗員の食事を支えていた。
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