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うー……っ、今の絶対、わざとだぁ!
「何か話なら部室でいいっすか? こいつ、ちょっと具合悪いみたいなんで運ぶとこなんすよ」
「構わないよ。って、蝶野さん具合悪いの? 元気そうだけど……具合悪いのに立花君も扱いが粗雑、だね……」
――――
東宮先輩が私に向かって緩く、団扇を扇いでくれている。
「今日は一段と暑いからね。熱中症じゃないみたいだけど、気をつけないと」
「すみません先輩、扇いでもらっちゃって……」
私はテーブルに頬をつけて、項垂れるような体勢で言った。
立花君の肩の上で暴れたせいか、部室に着いてから下ろしてもらってからもまだちょっと、ぐるぐる、としてしまったのだ。
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