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立花君が私に覆いかぶさるように中腰になって日よけになってくれていた。
それに心配そうな顏もしていて。
「うん。ごめん、無理させた?」
私は汚れていない軍手の甲で額に感じた汗を拭った。
「ううん、大丈夫。日に当たり過ぎただけだと思う。帽子、被らなきゃだね」
「だな。ん」
と、立花君は手を差し出してくれて。
「……あ、ありがと」
相変わらず立花君の手はでっかくて、ひょいっ、と私を立たせてくれた。
「あ、立ちくらみって立たない方がいいんだっけ?」
「え? もう立っちゃったけど、まだ駄目なんだっけ?」
「すぐに歩かない方がいいんだっけ?」
「どうだっけ?」
対処法がわからなくて、私と立花君は二人して首を傾げる。
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