372人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんたたちも早く押しなさいよ!」
環奈は他のクラスメイトたちにも大声で怒鳴る。
環奈の悲痛な叫びに押され、みんなスマートホンを手にして作業を始めた。
美奈都のカウンターが500を越えたとき、教室のドアが開いて、桜井を先頭に教師が三人入って来た。
「オマエら全員、夕方まで携帯電話を没収する」
一緒に入って来たこわもての体育教官が、ダンボールの箱を教壇の上に置きながら言う。
「何言ってんのよ! みんなで許しを請わなきゃならないのに、そんなことしてアタシが死んだらどうしてくれるのよ!」
それに対して、環奈が大声で怒鳴った。
最初のコメントを投稿しよう!