神を冒涜する行為の罰

15/40
前へ
/40ページ
次へ
「今週もこの時間が気になるようだから、今日の授業はここまでにしようと思うが、どうだ?」 正午を目前に控えて、落ち着かない生徒たちに向かい、この時間の英語の授業を担当している桜井が、生徒たちの顔を見回しながら口を開く。 先週も授業中に女生徒が大騒ぎをして授業を中断したのだが、二年C組の生徒に、生贄投票と称する出来事が起こっているのは、今や学校中の知るところである。 どうせ性質の悪い悪戯なのだろうけど、実際に先週までに三人の生徒が死んでいて、 そして一昨日から二人の女生徒が行方不明になっていたのだが、昨日そのうちの一人が、遺体で発見された。 こうなるとさすがに、学校側としても誰かの悪戯として片付けがたい。 今後も様子を見守ることにしているのだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

348人が本棚に入れています
本棚に追加