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「そんなことよりさぁタマオ。いつまで女の子をこんなところで待たせるつもり?」
涼花はまたニヤリと笑う。
この顔をするときは、どうやら冗談らしい。
「ああ、そうだな。まぁ上がれや」
修太は二人を広い玄関の中に招き入れた。
「スゴ……」
大理石のフロアの広い玄関に、二人は圧倒されて息を飲む。
(タマ子と結婚したら、こんな家で生活出来るのか……)
美奈都は今まで意識したことのなかった修太のことを、今日初めて男性として意識した。
今まで誰かに好きだなんて思われたことがなかったから、修太に好きと思われていたことが、驚いたけど正直嬉しい。
今までは一番仲の良い異性の友人としか思っていなかった修太を、今では一人の男性として好きになりかけていた。
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