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「とりあえずそこに座っててくれ」
修太はリビングに二人を通し、ソファーを勧めると、キッチンでコーヒーを落とすことにした。
コーヒーを飲んでもらっている間に、自分の部屋を片付けようと思ったのだ。
「やっぱ犯人は二階堂なのかな?」
涼花がソファにもたれ、天井を見上げて言った。
「普通に考えればそうだよね。でも……」
「でも?」
涼花が美奈都を見た。
「二階堂先生が幽霊になってまで、本当に私たちに復讐してるのかなぁ……」
「そうだね。っていうか、アタシたちじゃなくて、アタシだよ」
「え?」
「直接止めを刺したのは、アカリとアタシだからね。そのせいでみんなを巻き込んじゃって……」
いつも強気な涼花が、弱気な顔を見せた。
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