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修太が再びリビングに顔を出す。
「何やってたんだよタマオ」
「いや、ちょっと」
「エッチな本を隠してたんだろ」
「なっ」
「何だ図星か」
「アホか! ち、違うぞ。本当に違うぞ」
修太は美奈都に向かって取り繕う。
美奈都は何だか、修太と涼花のやりとりを羨ましく感じた。
ずっと修太と仲が良くて、いつもこういう掛け合いをしていたのに、何だか涼花との掛け合いのほうが、修太が楽しそうに見えたのだ。
美奈都が少し悲しげな顔をして視線を逸らせたから、修太は本気で誤解されてしまったのかと思って慌てた。
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