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「そんなことより二階堂の情報はどうなの? さっさと調べようよ」
涼花はパソコンの画面を覗きこむ。
「オマエが余計なことを言って邪魔したんだろうが」
修太は涼花に向かって文句を言いながら、作業を再開することにした。
「タマ子これ」
美奈都からスマートホンを受け取ると、ミクシィにログインする。
修太はすぐに、美奈都の友人一覧の中から、二階堂ありさを探し出して、二階堂ありさのマイページに入る。
二階堂ありさが今までに書き込んだ日記一覧が表示されているので、順にそれを見ていくことにした。
三人は次々と日記を読んでいく。
初めて担任を持たせてもらえたことが書いてあるページを見たときは、同時に三人の胸が痛んだ。
こんなに希望に満ちている二階堂ありさを、自分たちは担任から外そうとしていたのだ。
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