真犯人候補は神様の兄

3/40

455人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「ねぇタマ子」 「ん?」 「真犯人を探せって言われてるけど、あてはあるの?」 駅のホームで電車を待ちながら、美奈都が修太に聞く。 「あてかぁ……と、言われても、今のところは全然……」 「だよね」 何でこんなことが始まったのかなんて、サッパリ分からないのだから、あてなんてあるはずがない。 「とりあえず家に着いてから考えよう」 「そうだね」 「あてもクソも、二階堂の幽霊が犯人なんだから、二階堂の家に行くしかないじゃん」 「え?」 「えっ?」 突然後ろから声がしたので、二人は驚いて振り返った。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

455人が本棚に入れています
本棚に追加