真犯人候補は神様の兄

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「これはあくまでも俺の推論だけど、二階堂はSTARっていう日記に、俺たちのことを書いてたんだと思う。そして自殺した後で兄貴がそれを読んで、自殺の真相を知った……」 「それで妹の復讐のために、生贄投票っていうプログラムを作ったのね」 さっきから涼花と修太の会話が続いていたことに、軽い嫉妬を感じていた美奈都は、涼花より先に言葉を発した。 「たぶん……。今治だけは妹の葬式に来てくれた。だから投票者リストから外したんじゃないかな? そう考えれば辻褄があう」 「そうだ。絶対そうだよ。間違いないよ。でもさぁタマオ……」 「何だ?」 「生贄を選ばせることはプログラムで出来ても、どうやって殺すんだ? 確かにカンナたちや、アキちゃんたちは、自分で手を下すことなく死んじゃったけど、そうじゃない場合は、どうやって殺すのよ?」 「そんなこと分かんねぇよ」 修太がすぐに言い返す。 それを見た美奈都は、また会話の流れが、涼花と修太になったのが面白くなかった。
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