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「じゃあすぐに行こうよ」
涼花が立ち上がる。
「おいおい、オマエさっきは行かないって言ったじゃねぇか」
「うん。そうなんだけど、まだ朝だし大丈夫かなぁと思って」
「つうかさぁ、あんまりこんな時間にウロウロすんのもどうかなぁと思うけど」
すぐに二階堂家に向かおうかとも思ったけど、まだ学校の時間である。
結局三人は午後三時ごろまで修太の自宅で時間をつぶしてから、二階堂ありさの自宅に向かった。
リアル幽霊の住む家になんて行かないと言っていた涼花も着いてきて、三人で二階堂家に向かう。
二階堂ありさの自宅は、市内でも住宅の少ない山側にあって、隣家とは少し離れて建っていた。
インターホンを押すと、しばらくして二階堂ありさの母親が出てくる。
それは、やつれたという表現がピッタリくるほど、生気のない顔だった。
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