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「えっとですねぇ……。実は二階堂先生のお部屋をみせて頂きたいのですが」
「え?」
「正直に申し上げますと、二階堂先生は自殺じゃないと、僕たちは思っていまして」
「え?」
「それでですねぇ、先生のミクシィに頻繁に出てくる、STARっていう日記を読みたいのです」
「スター? そ、そういえば、あの子のミクシィにそんなことが書いてあったわね」
「ええ、僕たちは、その日記の中に、先生の死の真相があると思っています」
修太はありさの母の目を見つめた。
「じゃああの子は自殺じゃないの?」
「それは分かりません。でも、僕たちはそう思っています。ですからお願いします。先生の日記を見せてください」
「そ……でも……いえ、分かったわ」
ありさの母は、何かを言いかけたのを止めて、すぐに了承してくれた。
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