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階段を上がるとドアが二つ。
そのうちの一つの部屋に通される。おそらくもう一つの部屋が、兄の邦彦の部屋だろうと美奈都は思った。
「とりあえず日記っぽいのを探そう」
修太に言われて、美奈都はありさの机に向かった。
日記帳の類なら、おそらく普段使うであろう机が怪しい。みんなそう思ったようで、誰も他の場所を探さなかった。
「ないわね」
一通り見ただけで、早くも涼花が諦める。
「とりあえずそっちを見てくれ、今治はクロゼットを頼む」
「うん」
美奈都は頷くと、言われた通りにクロゼットを開けた。
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