友情の復活と絶望の時

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『ヒントって何だ?』 「テーブルの上にメモが残されてたんだよ」 『メモ?』 「ああ、ちょっとした暗号みたいになってて、それを解読してスマホに打ち込むと、ブログみたいなのに飛んで、そこに死んだヤツらと死んだ場所の緯度を表す座標があったんだ」 『え? それって何か意味があるのか?』 「意味っつぅか、最後に俺と今治の名前があって、それにも座標がついてるから、おそらくそこに来いってことじゃないかと思う」 『それってどこだ?』 「ここから近い。え~~となぁ、桜台3378-1だ。今からそこに行くから、何かあったら今言った住所を警察に伝えてくれ」 『ああ、分かってる。でもさぁタマオ、ヤバいんじゃねぇの』 「そうだな。しばらく住んでる様子がない部屋に、最近の情報を教えるためのメモがあるってのは、間違いなく俺たちをおびき出すための罠だろうからな」 修太はそう言いながら、自分の言った言葉に対して、改めて気を引き締めた。
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