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涼花はすぐに電話をかける。
相手は菊川晃司だった。
『何だよ?』
「あのさぁ、タマオと美奈都がかなり危ないことになってんだよ」
『はぁ? だから何だ?』
「助けてやってくれないか」
『は? 何で裏切り者を助けなきゃならねぇんだよ』
「裏切ってなんかねぇよ! 分かってんだろ本当は!」
『何だと』
「本当に伊藤が犯人なんだよ。それで今からアイツらは、伊藤に指定された場所に乗り込んでいくんだ。絶対ヤバいよ。頼むよ助けてやってくれよ」
涼花の目から涙がこぼれていた。
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