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涼花にメールを送ると、スマートホンの着信音をミュートにし、美奈都にも促す。
修太はまた大きく深呼吸をしてからインターホンのボタンを押した。
ところが全く反応がない。
恐る恐るドアノブをつかんで引くと、ガチャっという音とともにドアは開いた。
玄関ホールは決して広くはなく、畳一畳分ほど、正面にアウトセットの引き戸がある。
「お邪魔します」
修太は一応断ってから、引き戸を開けてみた。
中は8畳ほどのリビングルームであるが、ソファーがあるだけで、テレビも何も見当たらない。
「奥かな?」
左手にあるドアの方に向かい中の様子を伺ってから、修太はそっとドアを開けた。
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