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部屋の中には複数のパソコンと、散らかった小物の数々。
そして部屋の半分近くを占めるベッドと、ベッドの上には伊藤のものではないとすぐに分かる、ピンクの服を着た塊。
修太と美奈都は恐る恐る近づいて、ベッドの上の人物を確認する。
「リョーコ!」
美奈都が目を見開いて叫んだ。
苦悶の表情を浮かべたままで、ピクリとも動かない親友の姿。
「う、嘘だよ……」
一気に悲しみが込み上げて来て、美奈都は口を手で覆う。
「マジかよ。これはもう決定的じゃん」
修太はポケットからスマートホンを取り出して、警察に電話をかけようとした。
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